ニュース|『Portrait of a Murder』の舞台裏
アーティスト登場:Dead by Daylightに超現実的な悪夢を創造する
Dead by Daylightのチャプター『Portrait of a Murder』に登場する新殺人鬼『アーティスト』と新生存者『ジョナ・バスケス』の制作舞台裏をのぞいて、これらの新キャラクターをもっと深く知りましょう。
ホラーには様々な表現方法がありますが、Dead by Daylightはチャプター『Portrait of a Murder』で新殺人鬼『アーティスト』と新生存者『ジョナ・バスケス』を迎え、悪夢のようなシュルレアリスムの世界へと足を踏み入れます。
アーティストはかつてカルミナ・モーラという名で、画家、詩人、そして表現者として南米における大規模なシュルレアリスム運動の草分け的な活動家でした。黒インクを使った表現と、かつて命を救ってくれたカラスへの執着にこだわったカルミナの芸術作品には、論争を生みながらも、人々の心を捉える魅力がありました。カルト集団「ブラック・ヴェール」から残忍な仕打ちを受けて不具になった後、エンティティによって迎え入れられた彼女は、おぞましい復讐の化身へと変貌します。
彼女の生い立ちがシュルレアリスムの芸術と複雑に関係しているという事実は、アーティストが生まれた『荒れ果てた墓場』のマップ制作において反映されるべき重要な要素でした。以下の『Portrait of a Murder』トレーラーの制作風景から舞台裏をのぞき、本チャプターの印象的なビジュアルの裏側にある制作プロセスをぜひご覧ください。
新マップ:墓場の構築
「アーティストの持つインパクトを見て感じることのできる、悪夢のようなシュルレアリスムの世界を作りたいと思いました」Dead by Daylightのチームリード・レベルアーティストのStephanie Hellinが語ります。「マップ上には彼女の背景を物語る破片が散らばっています」
『荒れ果てた墓場』にあるものはすべて、目に映るとおりではありません。「このマップを見ていると、サルバドール・ダリの有名な作品、『記憶の固執』を思い出します」Hellinが続けます。「ダリの絵がそうであるように、風景の細部というものは普通、不変であるものだと思いますよね。それぞれに特定の描かれ方があり、決まった働きがあるものです。しかし苦しみにさいなまれたアーティストの頭の中では、周辺の環境は常に変わり続けるのです。空を飛ぶ本や空中に浮かぶインクなど、異常なイメージが現れます」
「ホラーゲームは暗くなければならないという固定観念があると思いませんか?でも暗さというものは、昼間の明るさの中にも存在し得るものなのです」
『荒れ果てた墓場』はDead by Daylightの他の多くのマップとは異なり、昼間(あるいは、昼間と認識しているもの)に儀式が行われます。アーティストから逃れたい生存者は、生きて脱出するためにどんなチャンスでも掴みたいのであれば、この過酷な昼の明るさに適応しなければなりません。「このマップは砂漠からヒントを得ています」Hellinが言います。「砂漠と言えば、暑さ、砂、照りつける太陽を思い浮かべますよね。
ホラーゲームは暗くなければならないという固定観念があると思いませんか?「でも暗さというものは、昼間の明るさの中にも存在し得るものなのです」
Comments
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似た者同士
Dead by Daylightのキャラクターが続々と追加されるなか、アーティストとジョナ・バスケスはそれぞれ殺人鬼と生存者にとって楽しめる新たな要素をマッチにもたらしてくれます。アーティストの場合、能力『さいなむ害鳥』と3つの固有パークを、プレッシャーを与えつつ戦略的に使うことができます。
「アーティストは能力『さいなむ害鳥』で幽霊のような不吉なカラスをマップ上に呼び出し、進行方向に飛ばすまでその場に待機します」ゲームデザインディレクターのMatt Spriggensが話します。「近くで不吉なカラスが飛んでいる時は危険です。生存者はカラスの飛翔コースに入ると負傷状態になってしまうからです。コースの範囲外では、攻撃した生存者の周辺を旋回して、撃退されるまで生存者の位置を通知し続けます。
「覚えることの多いキャラクターですが、マスターすれば本当に手ごわい殺人鬼になります」
「マッチにおける重要な情報を与えてくれるうえに、ポジション取りとマップ上のプレッシャーをフルに活かすことのできる長距離の飛び道具という、面白い工夫があります」Spriggensが続けます。「罠としてだけでなく飛び道具として、そして情報源としても使うことができるので、生存者は予測が難しくなりますよね。アーティストを使いこなすにはマップを熟知し、生存者の動きを読む鋭い観察力を要するため、最初はコツを掴むまで難しいかもしれません。覚えることの多いキャラクターですが、マスターすれば本当に手ごわい殺人鬼になります」
アーティストのデザイン
アーティストの能力『さいなむ害鳥』を担当したシニアゲームデザイナーのJanick Neveuが、その制作秘話について教えてくれました。「トリックスターとピンヘッド(またの名をセノバイト)という全く異なる能力を持った2人の遠距離系殺人鬼を最近リリースしたばかりだったので、今回新たに個性的で面白い遠距離能力をデザインするのは、興味深いチャレンジでしたね」Neveuが語ります。「そこで考えついたのが、遠隔で発動して直線の軌道上に飛ばすことのできる罠の設置というコンセプトでした」
「マップに現れる既存のカラスを弾のように使うという可能性も考えましたが、マップ上でのカラスの出現に大きな不均衡があることに気がついたため、その案はすぐにボツになったんです」「それに、カラスの出現位置にムラがありすぎるという問題もありました。木の上にいたり、障害物の上や、直接地面にいたりもしましたし、各マップにいるカラスの数がパワーバランスに大きく影響する可能性もありました」
「能力の1つ目のバージョンで取り組んだのはシンプルなクールダウンのタイマーでしたが、開発を通して、プレイヤーがカラスの戦略的な配置を楽しでいることを知ったのです」Neveuが続けます。「これをうまく活用するには、やるべきことがたくさんありました。そこで結果的には、自動リチャージを維持して、殺人鬼の戦略的な決断において非常に重要となるシステムを作ることにしたのです」
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数による強さ
アーティストは強力な殺人鬼ですが、幸運にもそれを相殺してくれる新たな生存者が『ジョナ・バスケス』です。ジョナは面白い切り札となる固有パーク、『打開策』、『是正措置』、『恵み:指数関数』で儀式に臨みます。
「このチャプターでジョナの天才的な知性をプレイヤーが気に入り、定着してくれることを願うばかりです」Spriggensが述べます。「ジョナにはIQの高いプレイを期待したいですね。すごいタイミングでの懐中電灯ヘルプとか、土壇場で小屋パレットを倒すとか。フックからの自力脱出だって1回や2回くらい成功するんじゃないでしょうか。ただし、迷惑行為はダメですよ。ジョナはあくまで上品キャラですから!」
アーティスト、ジョナ・バスケス、マップ『荒れ果てた墓場』を体験できるDead by Daylightのチャプター『Portrait of a Murder』は好評発売中です。
それでは霧の森でお会いしましょう。
The Dead by Daylight team
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