ニュース | Dead by Daylightのチート対策について
不正な改造プログラム対策、いわゆるチート対策はすべてのオンラインゲームで常に起きている戦いであり、Dead by Daylightも例外ではありません。チート対策はゲーム開発者とチート開発者の永遠に終わらないいたちごっこであり、新しい脆弱性を見つけては修正することを永遠に繰り返しています。新しい脆弱性を見つけて修正することは常に私たちの最優先事項でしたし、これからもそうあり続けます。
一方、昨今、皆さんの多くがチーターとマッチングしたときの様子をシェアしていることを認識しています。この件について沈黙を決め込むつもりはありませんし、何より、事態の深刻さについて非常によく認識しています。率直に言ってチートはクソであり、チートの使用を防止する対策がすでにたくさん実装されてはいるものの、皆さんの体験談を聞くたびにチーターとマッチングしてしまった方々と同じくらい心を痛めています。
しかし、私たちは今までチート対策についてほとんど皆さんに情報公開を行ってきませんでした。これはチート開発者に脆弱性を突くヒントを与えてしまい、塩を送る結果となってしまうのを避けるためでした。その上で、昨今の状況を考慮し、私たちがどのような対策を行ってきたか情報公開を行うとともに、今後どのような対策を行っていくかお知らせすることにしました。文中、故意にあいまいな表現にとどめている部分がありますが、それはチート開発の後押しとなってしまうような情報を公開しないよう細心の注意を払っているからであるため、あらかじめご了承ください。
Dead by Daylightのチート対策について
私たちは、Dead by Daylightにおけるチート行為を一切許容しません。もしチートを使用している人やチートを使用しようとした人を検知した場合、そのアカウントは永久に接続禁止 (BAN) となります。現在のチート対策にはいくつか種類があります。
- 自動BAN: 私たちは、チート対策のパートナーであるEasy Anti-Cheatと協力し、既存のチートの報告や新種のチートの追跡を行っています。Easy Anti-Cheatが何らかのチートを検知した場合、自動的に永久BAN処分が行われます。
- ゲーム内での対策: ゲームのプログラムや専用サーバーに改良を加え、チートが特定の動作や操作を行うことができないように対策を行っています。これでチートができることを減らし、チートが与えうる損害を抑えています。
- 手動BAN: 皆さんからいただいた通報を調査し、手動でチーターをBANすることも行っています。これは、チート対策ソフトがまだ検知できていない新種のチートを追跡するのに必要不可欠です。
この1週間だけで、私たちは2,000人以上のチーターに永久BANを行いました。Dead by Daylightがサービスを開始してから今まで永久BANを行ってきたチーターの数を合計すると、200,000人以上となります。さらに、私たちは以前から担当チームとプロセスを拡大し続けてきており、チーターへの対応をより効率的に行うために注力しています。
今後もやれることはありますが、今までもチート対策を強化するため、ゲーム内のファイルの書き換えを防止する施策を実装する等、チーターがもぐりこめるプログラムの隙間を塞いでチートの動作を抑止するための様々な対策に担当チームはかなりの労力を費やしています。
今後の改善策について
今後、チート対策により一層力を入れていく予定です。現在予定しているものをいくつかご紹介します。
①脆弱性への対応
私たちは、今後も脆弱性を特定して修正し、チートの動作を制限していきます。これには特定のプレイヤーのロビーに強制的に侵入する行為を防止することを含んでいます。追加対策の第1弾実装は今年の秋を予定していますが、実装後も状況を監視し、対策した部分が別の手段で復活しないよう注視していきます。このような対策は1回で終わりではなく、継続的な対応を行っていきます。
②安全装置機能の実装
さらに、チートによって悪用されることが多い仕様に安全装置のような機能を実装し、チートの動作を抑制します。例として、以下のようなものを予定しています。
- “終局の崩壊” が発動後、儀式が5分以上続いた場合、マッチを強制終了するように変更します。
- 1回のマッチの最大時間を2時間→1時間かそれ以下に変更します。
これらの変更点は2022年第四四半期中の実装を予定しており、追加の対策も検討中です。
③サーバー側での判定強化
今後も、可能な範囲でサーバー側の検証機能を実装していきます。ゲーム内で起こることをサーバー側で判定させることで、チーター側のゲームプログラムで不正に操作できる部分を減らすことができ、チートを行うことをより難しくできます。これは継続的に行っていきます。
④ゲーム内通報機能とサポートツールの改善
現在、チーターの処理をより効果的に行うことを目的とした内部的なサポートツールの機能改善と、ゲーム内通報システムを使って通報したプレイヤーがBANされたとき、通報者にお知らせを表示する機能を開発中です。皆さんからの通報はチート対策の中でもっとも重要なものの1つであり、通報者へのお知らせも、皆さんの通報がちゃんと処理されたことを連絡するために必須の機能であるからです。これらの機能は2023年第一四半期中の実装を予定しています。
以上のゲーム内や私たち側の改善点に加え、チート対策の進捗について、今後の開発チームアップデートで今までより定期的に皆さんにお知らせしていくことにします。チート対策に支障がない範囲で、皆さんにきちんと情報を共有していきたいと考えているからです。最後に、私たちが取り組んでいるチート対策はこれだけではないことを強調しておきます。前述の通り、チーターに塩を送らないよう、今回お知らせできる限りをお知らせしました。
皆さんが協力できること
今後も私たちはチーターに対し可能かなぎり迅速に対応していきますが、特に皆さんのご協力は非常に有益なものとなります。チートとの戦いにご協力いただける方法をご紹介します。
まず、最も有益なのはチーターと遭遇したときゲーム内通報機能を使っていただくことです。ゲーム内通報はまだ検知されていないチートを特定するため非常に有用な情報源なんです。もしチートを使っている最中の動画がある方は、サポート窓口から追加情報を送信することも可能です。 https://support.deadbydaylight.com/hc/ja
実際に遭遇したチートを通報する以外にも、チートの可能性があるものや悪用可能な不具合の情報をお持ちの方は、サポート窓口にご連絡いただくことが可能です。
私たちにとって、Dead by Daylightを安全でチートの心配がない環境にすることを目指すのは常に最優先事項であり続けます。他のあらゆるオンラインゲームと同じようにチート対策は現在進行形の戦いであり、引き続き可能な限りチートを行うのを難しくする取り組みを継続していきます。私たちはこれまでもチートの影響を可能な限り少なくすべく全力を尽くしてきました。今回の情報公開で、舞台裏でどのような対策が行われていたか少しご理解いただけたことを願っています。今後はもっと定期的に、チートについて可能な限り情報公開していこうと考えています。
それではまた次回……
The Dead by Daylight team