開発チームアップデート | End Transmission
先週、新チャプター『End Transmission』のパブリックテストビルド(PTB)を開放しました。それ以来、私たちはプレイヤー皆さんのご意見に注意深く耳を傾けています。大変喜ばしいことに、多くの方に新たなコンテンツを楽しんでいただけた一方で、いくつかの問題点も見つかったため、新チャプターが配信される6月14日よりも前にこれらに対処するつもりです。
今回の記事では、PTBを通して私たちが発見したことに加え、アップデート配信時に加えられる変更点を皆さんに紹介します。
殺人鬼シンギュラリティ
まずは、次のチャプターで新しく加わる殺人鬼『シンギュラリティ』についてお話しします。このAIに制御されたアンドロイドは、マップのあちこちにバイオポッドを放ちます。設置されたバイオポッドはその周囲を監視するだけでなく、時空スリップストリームを生存者に付加することで、シンギュラリティがその生存者の元へとテレポートすることを可能にします。生存者はマップ内で見つかるEMPを使うことでスリップストリームを除去したり、一時的にバイオポッドを無効化することで、これに対抗することができます。
EMPは確かにシンギュラリティの能力への効果的な対抗策であったものの、数が多すぎることにより、殺人鬼が気持ちよくプレイできないという結果に繋がっていることがわかりました。バイオポッドが無効化される頻度が高すぎること、そして生存者が念の為にEMPを常備していることが多いということは、皆さんからいただいた意見の中でも繰り返し見られるものでした。
EMP自体は、今後も生存者にとって入手するために探す価値のある対抗策のままであって欲しいと思っていますので、入手可能なEMPの数を減らす変更を加えることにしました:
- マップ内に設置されるサプライケースの数を7個→5個に変更します。
- サプライケースがEMPを生成するのにかかる時間を80秒→90秒に変更します。サプライケースにインタラクトすることにより、この時間は4倍速くなります。
これらに加え、EMPを所持している生存者がサプライケースのオーラを視れないようにします。これにより、視界も以前よりスッキリしますし、EMPを効率良く何個も連続で取得しにくくなるでしょう。
バイオポッドに関連していただいた意見としては、他にも無効されたことがわかりにくいというものがありました。PTBでは、操作しているのが無効化されたバイオポッドだということを判別するには、照準の色を確認するしかありませんでした。これでは初めてシンギュラリティをプレイする方が、無効化されているかすぐに判断しづらかったため、より明確に無効化されていることがわかるように見た目を変更することにしました:
最後に、オーバークロックモードの有効時間がわかるメーターを能力アイコンに追加します。これにより、テレポートした後にどれだけオーバークロックモードの時間が残されているのかがわかりやすくなり、次にどう動くかを考えやすくなります。また、アドオン“状況確認装置(修理用)”と”ナノマシン入りジェル”の効果が有効であるタイミングをよりわかりやすくするため、オーバークロックモードの間ではなくテレポート後に有効になるように変更を加えます。
殺人鬼エクセキューショナー
PTBでは、地獄の罰を当てることによって生存者を煩悶状態にできるように変更を加えました。この変更の目的は、煩悶のトレイルを避ける慎重な生存者に対して、煩悶を付与する手段を増やすことでした。
この変更により、意図通り煩悶の付与がしやすくなったことは間違いありません。ですがその一方で、これによりキャンプやトンネルをより効率的に行いやすくなるんじゃないか、という懸念の声もいただきました。地獄の罠は一度に複数の生存者に当てることが可能ですので、生存者が仲間をフックから救助するときに、どちらの生存者も煩悶状態にされることを避けられない状況が生まれていました。代わりに攻撃を受けることで、贖罪の檻に送られることを防ぐことはできませんので、当分の間は地獄の罰の仕様をPTBより前のものに戻すべきだと感じました。エクセキューショナーの煩悶を付与する手段については、私たちの目的により適した別の手段を、今後のアップデートで再考する可能性はあります。
パークのバランス調整
ゴミ漁りの名人
ガブリエル・ソーマの固有パークの1つに関して、プレイヤーの皆さんから多くの意見をいただきました。それは“ゴミ漁りの名人”に関するものです。このパークにより、生存者はスキルチェックでグレイトを出すことにより工具箱のチャージを補充できますし、チェストから確実に1つの工具箱を入手することが可能になります。
単体で既に強力なアイテムの価値を2倍に高めることができるため、強力な工具箱と組み合わせたときの効果の強さについて懸念の声が多く寄せられました。より具体的な例を挙げると、“耐久設計”であれば一度発電機を離れてロッカーの中に入らなければ工具箱を補充することはできませんが、“ゴミ漁りの名人”は発電機から手を離すことなく補充が可能です。
これを受け、新チャプターのリリース時にはこのパークに以下の変更を加えます:
- 工具箱の補充に必要なスキルチェックで出すグレイトの数を4回→5回に変更します。
- パークの効果を発動すると、40/35/30秒間発電機を修理する速度が50%低下する効果を追加します。
- 儀式中に複数回パークの効果を発動できるように変更します。
これらの変更により、“ゴミ漁りの名人”は短期集中で発電機を修理する用途ではより効率的になりますが、パーク発動後に発電機の修理を続けることがかなりしづらくなります。
効率を重視する生存者であれば、“ゴミ漁りの名人”を発動したあとの時間を発電機の修理に当てるのではなく、治療や救助、またはトーテムを探すなど、状況に応じて他の行動に費やしたくなるでしょう。
機械学習
このパークは、殺人鬼が発電機を破壊することによって、その発電機を侵害状態にします。侵害状態となった発電機の修理が完了すると、殺人鬼は一定時間の迅速効果を得ます。
どんなに頑張っても、2,3個の発電機がいずれ修理されてしまうことは避けようがありません。このパークを使うことで、気をつけていなければ殺人鬼に迅速効果を与えてしまうため、破壊されたばかりの発電機を修理することにリスクを与えたいと考えていました。
“機械学習”は限られた状況下でしか効果を発動することができませんので、発動したときには効果的に作用して欲しいのです。
そこで、新チャプターのリリース時には“機械学習”が発動したときに得られる迅速効果を7%→10%に変更します。これにより、殺人鬼は最大で66%移動速度が上がり、走り去る生存者に追いつきやすくなるでしょう。
躊躇の強制
“躊躇の強制”は生存者が瀕死状態となったときに、近くにいる他の生存者に妨害ステータスを付与し、仲間思いすぎる生存者へ攻撃を与えるチャンスを生み、殺人鬼が追跡の対象を切り替えやすくするパークです。
PTBでは、このパークは私たちが手に負えなくなる範疇を越えず、ちょうど良い活躍を見せていました。更なる検証を行った結果、新チャプターリリース前にもう少しこのパークに愛を与えることにしました。
- 妨害ステータスにより低下する移動速度を15%→20%に変更します。
- このパークのクールダウンを60/50/40秒→40/35/30秒に変更します。
これらの変更により、生存者が瀕死状態となる瞬間の仲間の近くにいることがかなりのリスクとなるでしょう。
PTBに参加いただき、ご意見や感想を残してくださった皆さんにはとても感謝しています。いつもありがとうございます!6月14日に新チャプター『End Transmission』がリリースされる時には、今回紹介した全ての変更点がゲーム内に反映されていることを確認できるはずです。これまで通り、これらの変更を実装した後も皆さんからいただく意見に注意深く目を通すつもりです。
それではまた次回…
The Dead by Daylight team