開発チームアップデート | 2023年9月

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DbD開発チーム
DbD開発チーム Community Manager Posts: 40
edited September 2023 in ニュース

不気味な季節が近づいていますが、来月に実装される変更点をすべて網羅したボリュームたっぷりの開発チームアップデートで盛り上がっていきたいと思います。今回は新しい機能、殺人鬼の改良、パークおよびマップの様々な変更についてお知らせします。 

フェイスキャンプ対策 

そもそもフックに吊られること自体が嫌なのに、殺人鬼が近くで待ち伏せしているせいで救出の機会を奪われてしまうと、すぐにイライラがたまってしまいますよね。フェイスキャンプは以前から賛否両論のあるテーマでした。例えば生存者が近くにいる場合など、殺人鬼にとってキャンプが得策となる状況がある一方で、フェイスキャンプされた側の生存者にとってやれることは限られています。そこで極端なケースに有効な手段として、セカンドチャンスになり得る新しい機能を取り入れることになりました。 

今後フックに吊るされると、新たなメーターが表示されるようになります。このメーターは殺人鬼が近づくと次第に上昇し、殺人鬼が近づけば近づくほどメーターが早く溜まります。メーターが満タンになると、フックに吊られて第2段階であっても、100%の確率でフックから自力脱出することができます。この方法でフックから自力で脱出すると、我慢や迅速など、いつもの恩恵をすべて得られるでしょう。 

この機能が強引な生存者に悪用されないように、他の生存者が付近にいる場合はメーターの上昇速度は低下するか、完全に停止する可能性もあります。また、脱出ゲートの通電が完了したら、この機能は完全に無効になります。これは、この時点で生存者を倒す最後のチャンスを何が何でも掴むたみたい殺人鬼が、フックから離れる可能性は非常に低いからです。 

この新しい機能は、フェイスキャンプの中でもたちが悪いケースに対抗する手段として、フックに吊るされた生存者に殺人鬼が長時間付きっきりにならないように仕向け、他の生存者に救出のチャンスを与えることが目的です。 

スカルマーチャント 

エンティティの領域にドローンの音が初めて鳴り響いてからしばらく経ちました。それからというもの、スカルマーチャントの「空中の目」は多くのケースで「発電機の目」として使われ、時にマッチが長丁場になる要因となっていました。今回のアップデートでは、スカルマーチャントのドローンによる発電機巡回の有効性を低下させ、追跡能力を向上させるというバランス調整を行いました。 

ロックオン 

有効範囲はスカルマーチャントの発電機巡回における主な問題となっていましたが、その問題を解消しました。この有効範囲は、スカルマーチャントに生存者の位置情報を与えるだけでなく、範囲内の生存者に関して得られる情報が多すぎたために、殺人鬼側は素早く反応し追跡することが可能でした。 

有効範囲を撤廃するとなると、スカルマーチャントのドローンは別の方法で生存者をロックオンしなければなりません。そこで今後、ドローンの光線で検出された生存者は、ロックオンが1つずつ溜まっていきます。ロックオンが3つ蓄積すると、その生存者は即座にクロートラップに掛かります。 

ただし、ドローンのスキャンを避ける難易度が下がりすぎないように、2つの新たなモードを導入しました。 

2つのモード 

空中の目に、ステルスモードと偵察モードという2つのモードが実装されました。 

ステルスモード中:ドローンの回る光線が視認できなくなり、ドローンの音がかなり小さくなります。生存者がドローンに近づき、無効化するには、光線の位置を把握するためにドローン自体の照明を注意深く観察する必要性があるでしょう。 

偵察モード中:ドローンのスキャン線が可視化され、回転速度がかなり上昇するため、検出されずに接近や通過を成功させる難易度が上がります。 

静止状態の生存者はいずれのモードでもスキャン線で検出されないため、発電機を見張るために利用されることを防ぐという観点からは有効であると言えます。また、モードにかかわらず生存者はアクションによりドローンを無効化することができます。無効状態は45秒間続き、その後ドローンはステルスモードに戻ります。 

クロートラップ 

クロートラップに掛かった生存者は次の効果を受けることになります。 

  • 無傷の場合、即時に負傷状態になる。 
  • 負傷状態の場合、深手を受ける。これによる速度上昇の効果は発生しない。 
  • トラップが外れるまで衰弱のステータス効果に苦しむ。 
  • 短時間、殺人鬼のレーダーに自分の位置が表示される。 

さらに、クロートラップに掛かり、ドローンに検出された生存者には次のことが起きます。 

  • 6秒間、移動速度が10%低下する。 
  • 殺人鬼の本能により、3秒間、自分の現在位置が殺人鬼に特定される。 
  • 45秒後にクロートラップの電池が切れ、自動的に外れる。 

QOLの向上 

スカルマーチャントについては、プレイ時および対戦時の操作感を向上するために、その他にも様々な要素において数多くの調整を行いました。具体的には以下のとおりです。 

  • スカルマーチャントのドローン数を4台から6台に変更しました。 
  • スカルマーチャントが探知不可になるタイミングを、ドローンの配置直後に変更しました。(効果は8秒間) 
  • ドローン同士の距離が最短22メートルから16メートルになりました。 
  • レーダー確認中にスカルマーチャントの移動速度が低下していた効果をなくしました。 
  • ロックオンの進行度が衰退しなくなりました。 
  • ドローンの手動による再起動が不可になりました。 
  • ドローンを設置済みの階層と違う階層に別のドローンを設置できるようになりました。 
  • ドローンのハッキングに失敗すると即座にロックオンが最大になる代わりにロックオンを1つ得るようになりました。 
  • スカルマーチャントの足音を小さくして壁越しに察知され辛くなりました。 
  • チェイス音楽を変更しました。 
  • スカルマーチャントのアドオンの見直しを行い、調整や、新しい効果の追加を実施しました。 

これらの変更を組み合わせることで、スカルマーチャントのドローンをさらに追跡に特化したツールという方向性に変え、発動時の効果を時間経過でゆっくりと与えるのではなく、即座に結果が出るようにしました。それと同時に、これまでスカルマーチャントが発電機を見張れる時間が長すぎたため、その時間を大幅に減らしました。これらの変更については注意深く経過を見て、必要に応じてさらなる調整を行うつもりです。 

瓦礫と化した広場 

今回のアップデートでは、マップ「瓦礫と化した広場」へのゲームプレイに関する改良も行っています。このマップに関するフィードバックを見直した結果、取り組みたいと思うフィードバックをいくつか割り出しました。 

低い障害物 

これまで、干し草の山や死体の山といった小さなオブジェクトと衝突する可能性がありました。これらの障害物は小さすぎるために、視界に入らないままぶつかったり、ストレスを感じたりする原因になっていたかと思います。そこで、これらのオブジェクトを見やすくしてぶつからないようにするために、主に高さを出すなどして視界に入るような処置を行いました。  

マップの大きさとレイアウト 

「瓦礫と化した広場(Shattered Square)」はゲームの中でも大きさが最大クラスですが、そのマップ名とは裏腹に、Square(正方形)ですらありません。実は長方形なのです!🤯 

これほどの広さだと、巡回するのに少々苦労するかもしれません。そこで、マップの大きさを縮小することになりました(その過程でちゃんとした正方形になります)。それに伴い、タイルの配置もいくつか調整されています。 

見通し 

このマップではほとんどの障害物がかなり低い位置にあり、殺人鬼は遠距離からでも生存者を見つけやすい一方で、生存者にこっそりと近づくのが難しいといった状況でした。このような見通しの良さをなくすために、タイルの配置をいくつか変更して、どこの地点でもそこから見通せる距離に上限を設けました。 

移動 

最後になりますが、マップ上の移動を簡単にするために様々な変更を行いました。どの障害物がその上を歩けてどの障害物が進行の妨げになるのかを明確にする調整も、この変更に含まれています。 

マクミラン・エステート 

実施したマップの調整は他にもあります。領域「マクミラン・エステート」を全体的に拡大し、この領域の各マップに2つ目のバージョンを用意しました。 

どういうことか詳しく説明しましょう。例えば、次回のマッチの舞台が「サファケーション・ピット」だった時、少し違いを感じるかもしれません。トレードマークの立坑はマップ上にちゃんとありますが、異なる場所に配置されている可能性があります。また、マップの形やレイアウトもわずかに異なるかもしれません。 

複数のバリエーションを用意したのは、大きさや、マップの両サイドを分けるような障害や難所といった、マップの個性や特性を変えることなく既存のマップにバラエティーを追加することが目的です。 

パーク 

お次はパークに実施した小規模の調整についてお話しします。 

隠密の追跡 

隠密の追跡は使用頻度が低めの殺人鬼パークですが、マッチの間にオブセッションを切り替えたり、追跡中に脅威範囲を縮小したりする効果があります。今回はこのパークを少し強化して、脅威範囲の縮小距離を、1トークンにつき4メートルから5メートルに増加しました(最大縮小距離20メートルまで)。 

陰の実力者 

このパークは、殺人鬼が他の生存者を担ぎ上げた時に高速ダッシュが可能になり、救出の位置に着くチャンスを与えてくれます。しかしこのパークは使える状況が非常に限定的なうえに、疲労状態に陥るため、その直後に追跡された時に不利になる可能性もあります。そこで、有用性を高めるために、速度上昇の効果持続時間を4秒から5秒に変更しました。 

殺人鬼の調整 

最後に、いくつかの殺人鬼にも調整を行ったのでお知らせします。今回も、様々な改良に何とか詰め込んだ形で行った小規模の調整となっています。 

トラッパー 

トラッパーはDead by Daylightで唯一無二の地位を確立しています。タイトル画面にも登場していますし、最初からアンロックされているため、数多くの人が初めて使う殺人鬼に選んでいます。このことから、これまでできるかぎりシンプルで分かりやすい殺人鬼にすることを心掛けてきました。とにかく罠を設置するということですね。初心者にとってトラッパーはすでに使い勝手のいい殺人鬼であることから、そのバランスを崩しすぎないようにしたいとは思っています。とはいえ、レベルの高いマッチにおいてトラッパーは苦戦する可能性があるため、そこを改善するために以下の変更を行いました。 

  • マップに出現するトラバサミの数が6個から8個になりました。 
  • トラバサミの設置後にトラッパーが7.5%の迅速効果を得ることになりました。 

前述の通り、トラッパーはスキルレベルが低めのマッチにおいてすでにパフォーマンスを発揮できており、これらの変更は、そういった状況での影響を最小限に抑えつつ、増量をうまく利用する方法を心得ている上級レベルのプレイヤーにとって意義のある強化になると考えています。トラバサミの個数が増えると特に大きめのマップで十分な分量を確保できますし、迅速の効果が得られれば仕掛けている間に生存者に気づかれ、逃げられた時に距離を縮めることができるでしょう。 

ハントレスとトリックスター 

この2名はロッカーでの武器の補充が必須の殺人鬼ですが、この間に生存者に逃げられ、距離を稼がれてしまうという問題点がありました。そこで対応策として、ハントレスやトリックスターをプレイする時は、多くの人がリロード時間を減らそうとアイアンメイデンのようなアドオンやパークを使っていました。QOLを向上して、これらのパークやアドオンに頼り切りという状況を緩和するために、それぞれの殺人鬼のリロード時間を4秒から3秒に減らしました。 

デススリンガー 

リロードと言えばデススリンガーもしょっちゅうリロードが必要な殺人鬼ですが、これを理由にリロード時間を短縮するアドオンがたくさん使用されています。そのようなアドオンの必要性を減らすために、アドオン「看守の鍵」の効果を部分的に基本能力として組み込み、それに合わせてこのアドオンの効果を調整しました。今後は、デススリンガーのデフォルトのリロード時間が2.75秒から2.6秒になります。 

さらに、アドオン「顎粉砕弾」と「指名手配ポスター」の照準をのぞき込む間に得られる移動速度の上昇が、それぞれ1%から1.5%に、2.5%から3%に増加しました。これにより、どちらを選ぶか検討しがいのあるアドオンになることが期待されます。 

リージョン 

最後に、リージョンのアドオン「永遠のベストフレンド」の調整を行いました。このアドオンは、マッチ開始時から愚連の狂乱のヒット数が一定数に達しているという条件下において、脱出ゲートが通電した時に移動速度が4%上昇するというものでした。このアドオンは効果を得るための条件があるうえに、マッチの終盤でしか効果を発揮しないため、影響力を高めるべく移動速度の上昇率を6%に上げることにしました。 


今月の開発チームアップデートは以上です。この記事に記載された機能や変更点は、今週開始されるPTBでお試しいただけるほか、完全アップデート版が後日すべてのプラットフォームにて実装される予定です。今回も実際にプレイした後はぜひ感想をお寄せください! 


それでは、またお会いしましょう。 

The Dead by Daylight team 

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