開発チームアップデート | 2025年4月
8.7.0アップデートのリリースまであとわずか。今回は、来週のパブリックテストビルドで導入予定の注目すべき変更点をご紹介します。その中には品質改善アップデートの一環としてお知らせしていた改善点も含まれます。
この開発チームアップデートでは、変更に関する数値は記載されていません。PTBですぐに試せない段階では、ブログで数値を示してもその変更を把握することが難しいことがあります。そのため、変更予定の正確な数値はPTBパッチノートでご紹介しますので、そちらをご確認ください。
それでは導入予定のアップデートの内容を以下にご紹介します。
新しい機能
- [新規] クエストに関するコンテンツをすべて一か所にまとめるため、新しいクエストメニューを追加。
- このメニューがデイリーリチュアル、学術書のチャレンジ、イベント学術書に置き換わる。
- [新規] クエストはデイリークエスト、リフトパスクエスト、イベントクエストといったグループに分けられて表示される。
- [新規] クエストを有効にするために、クエストを選択する必要はなくなる。利用可能なクエストはすべて自動的に有効になり、儀式をプレイすることで同時に進行させられる。
- [新規] クエストを完了すると、プレイヤーはクエストメニューに戻ることなく、自動的に報酬を獲得する。
- [新規] 儀式で頻繁に行うアクション(例:生存者をフックに吊るす)を繰り返し行い、目標回数に達することで完了でき、完了するとより高い目標回数で更新されるマイルストーンクエストを追加。
- [新規] クエストの進行状況をロビー画面やマッチの詳細画面で簡単に確認できるよう、クエストをピン留めできる機能を追加。
- [新規] グラフィックオプションメニューからクエストに関する通知のオン/オフを切り替えられる。
- [変更] 「リチュアル」「チャレンジ」といった用語を「クエスト」に変更・統一。
開発チームのコメント:この変更に関しては最近のライブ配信でもご紹介しました。
このシステムを導入した目的は、勝ち負けに関係なく儀式をより一層やりがいのあるものにし、ゲーム内の目標や報酬をより簡単に処理できるようにすることでした。その目的を果たすため、1回の儀式で複数のクエストを完了したり、クエストをピン留めしてゲーム内でその進行状況を簡単に確認したり、メニューに戻ることなく報酬を自動的に受け取ったりできる機能を追加しました。やることリストの項目にチェックを入れるように気軽にクエストを進められる…この新機能ではそんな感覚を目指しました!
- [新規] 深きリフトのレベル数を増やし、深きリフトで獲得可能なコーディネイトのバリエーションを追加。
- [新規] 最後のリフトティア(深きリフトのあと)を繰り返し解放してブラッドポイントを獲得できる機能を追加。
- [変更] アーカイブボタンをロビーのメインメニューから画面下のメニューに移動。
- [変更] 抄録の学術書で全プレイヤーが閲覧できるようにすべての記憶をアンロック。
- [変更なし] 既存の学術書のチャレンジは今後も完了してブラッドポイントを獲得できる。学術書のレベル完了報酬も獲得できる。ただし、新しいクエストシステムは使用しないため、過去の学術書のチャレンジは一度に一つずつ選択して有効にし、完了した際は学術書に戻って報酬を受けとる必要がある。
開発チームのコメント:新しいクエストシステムの導入に伴い、他のメニューや機能もいくつか調整しました。リフトはクエストシステムによってその進行がよりスムーズになると同時に、深きリフトでさらに多くのコンテンツを獲得できるようになります。
アーカイブと抄録にはゲーム内で引き続きアクセスできますが、今後のリフトの進行はクエストメニューで処理されるため、このセクションを目にすることは少なくなるでしょう。これまでの学術書とそのチャレンジは引き続き利用することができます。また、学術書の記憶はすべて解放されるので、キャラクターたちの様々な記憶や伝承を楽しむことができます。
- [新規] ゲーム前のロビー画面にプレイヤーのパークを表示するウィジェットを追加。
- [新規] 新たにアンロックした生存者と殺人者では、最初のスロットにパークが前もって装備される。
開発チームのコメント:初めて儀式に参戦するプレイヤーはたくさんの情報を処理しなければなりません。そういった初心者にパークの重要性を把握してもらうため、このウィジェットで使用していないパークスロットの有無を知らせ、1回のクリックでパークの選択画面に簡単に移動できるようにしました。
また、新しくアンロックしたキャラクターにパークを事前に装備することで、プレイヤーがゲームに慣れるのを手助けし、パークメニューを見逃しても最初の儀式で不利にならないようにします。
- [新規] 新たにアンロックした生存者にアイテムとアドオンがいくつか事前に装備される。また、インベントリに数個予備が付与される。
- [新規] 新たにアンロックした殺人鬼にアドオンがいくつか事前に装備される。また、インベントリに数個予備が付与される。
開発チームのコメント:上記の変更と同様に『Dead by Daylight』の今後を見据える上で、初心者がゲームに慣れる過程を手助けすることは重要であると考えています。例えば儀式を始める前に新しくアンロックしたキャラクターのロードアウトを確認することを初心者の誰もが必要なステップだと認識するとは限りません。
新しくアンロックしたすべてのキャラクターに付与されるアイテムとアドオンにより私たちはそのキャラクターのベースキットを強調することができ、プレイヤーは最初の数回の儀式でそれを試すことができます。
- [新規] 各生存者が別の生存者のフック救助を試みられるのは3回までで、それを超えると救助のキャンセルが不可になる。
- [新規] 各生存者にカウントされるフック救助試行回数は、フックに吊るされた生存者が吊るされた状態から抜け出すとリセットされる。
開発チームのコメント:私たちは「フックからの救助」が他の生存者に対する嫌がらせ行為として使われることがあることを認識しています。作戦として救助をキャンセルする場合も考えられますが、それは何度も繰り返されるべきことでもありません。
フック救助のキャンセル回数に上限を設けることで、悪意のないプレイヤーが臨機応変に作戦を変えられるようにしつつ、キャンセルによる嫌がらせ行為を防ぎたいと考えています。
- [新規] 発生するスキルチェックに対して、ボタンを放すことでスキルチェックが無効になる猶予時間を追加。
開発チームのコメント:発電機から手を放した際に、寸前に発生したスキルチェックが失敗してしまった経験が誰にでもあるでしょう。皆さんからのフィードバックを受け、発電機の修理や生存者の治療を中断した(手を放した)際にスキルチェックが失敗しない猶予期間を少し長くしました。この変更により、不注意な行動が助長されない範囲で、スキルチェックの失敗が殺人鬼に通知されるというフラストレーションを軽減したいと考えています。
殺人鬼に関するアップデート
- [変更] 追いかけの命令で犬が乗り越えを行う速度を低下。
- [変更] 邪悪カテゴリーで獲得できるブラッドポイント報酬を増加
開発チームのコメント:スナッグ(犬)が乗り越えを行う際、そのアニメーションの動きと比較しても、その乗り越え速度が少し速すぎると感じられました。そのギャップにプレイヤーが違和感を感じることもあり、生存者が対処できる時間もほとんどありませんでした。そのため、スナッグの乗り越え速度をわずかに下げてアニメーションの動きに合わせると同時に、パレット周辺で追跡される生存者が犬の追いかけに対応できる「間」を与えました。
またハウンドマスターのブラッドポイント報酬を少し増やす必要があるというご意見も寄せられました。そのため、邪悪カテゴリーで獲得する報酬を倍増しました。
ステータス効果に関するアップデート
- [変更] 迅速は他の迅速効果と重複しない。
- [変更] 妨害は他の妨害効果と重複しない。
- [変更] 迅速と妨害のステータス効果を示すアイコンに、有効となった数値を表示(ゲームのオプションで非表示にすることも可能)。
- [変更] 一部のパークの説明文で、基本移動速度の上昇/低下を迅速または妨害の効果に変更。
- [変更] 効果の重複に依存していたパークを少し強化。
開発チームのコメント:これまでは迅速や妨害のステータス効果が重複し、基本移動速度が上昇/低下することで、特定パークの組み合わせ(例:「状況適応能力」と「希望」)が意図した効果よりもはるかに強力になることがありました。
今回の変更により、該当のステータス効果は簡素化され、複数の迅速または妨害が同時に有効になった場合、その中の最高値のみまで移動速度が上昇/低下するようになります(注:これら2つの効果の最高値はお互いに干渉します)。この変更の目的は、特に初心者プレイヤー向けに、パークの組み合わせが過剰に強化されるのを防ぎ、そのステータス効果を理解しやすくすることです。
重複の削除に伴って少し強化されるパークに関しては、追って公開されるPTBパッチノートをご確認ください。
パークに関するアップデート
- [変更] 再燃したトーテムがある間、生存者の治療と修理の速度が低下する。この効果は、再燃したトーテムが増えるたびに大きくなる。5つの全トーテムが同時に再燃した状態になると、すべてのトーテムがエンティティによって永続的にブロックされる。
- [変更] このパークによって呪縛状態となった生存者は、再燃したトーテムの近くの狭い範囲でそのオーラが視える。
- [変更] 「呪術:ペンティメント」はダウンした生存者の回復速度や脱出ゲートの開放速度を低下させない。
開発チームのコメント:「呪術:ペンティメント」に関しては修理速度の低下効果が最も強力な効果であり、最大の魅力であることは周知の事実です。今回の変更により、この効果がトーテム1個で最大限に達する代わりに、トーテムの数が増えるにつれて治療と修理の速度が徐々に低下するようになります。これにより、1つのトーテムで殺人鬼が優勢になりすぎず、生存者の目標達成を遅らせることに焦点が当てられるようになります。
オーラの可視化に関しては、トーテムがどこにあるのか仲間に教えてもらえないソロプレイヤーをサポートするために導入されました。
それではまた次回…
The Dead by Daylight team


















